こんにちは!
The Thinking Time主宰の吉田結美です。
だいぶ暑くなってきましたね!
もうすぐ梅雨がやってきて一時的に気温が下がるとはいえ、夏が近づくのを肌で感じる毎日です。
それでは、今月のTTTブログの内容に入っていきたいと思います。
今月のTTTブログは先月開催のかんがえよう会Vol.9の振り返りをしていきます。かんがえよう会vol.9はTTTメンバーのもっちーによる企画。
テーマは「ビジネスにおけるアート思考の活用」です。
参加者は私も含めて7名(写真撮影時、1名はすでに退室されています)。
7月しゃべろう会のゲストさんでもある篠原章太朗さんにもご参加いただけました。
お話の大まかな流れ
①アート思考って最近流行っているけれど実際どんなものなのか
②今後企業が求める人材はどんな人なのか
③STEM教育にリベラルアートが加わったSTEAM教育の広がり
④ロジカル思考やデザイン思考とはどういう違いがあるのか
⑤アートがビジネスにどんな効果をもたらすか
⑥アーティスト活動は幸福度を上げるのか
⑦アーティストの暗黙知(見えない状態)を形式知化(見える化)すること
⑧アート思考をビジネスに導入し活用することで生まれる未来像
アート思考ってなんだろう
アート思考自体は流行っているけれど、どう活用するかという部分はまだまだフワフワしている部分も多いため、もっちーは会社と共に研究したり、ご自身で考えを深めたりされています。
ですので今回のかんがえよう会では、あらゆるデータや既存の定義を取り上げながら、もっちーの考えを解説してくださったような形です。その合間で参加者の方からの質問を受けたり、対話をされていました。
もっちーの言うビジネスにおけるアート思考の活用とは、アーティストが作品を制作する過程(何かに感動したり気付いたりする瞬間から展示や作品完成に至るまで)の思考回路を企業やビジネスパーソンが活用することでした。
その過程には棚上げという過程もあり、つまりは動き始めてみたけどうまく進まないなと感じた時に一旦棚上げをするということで、これを会社として活用するのは大変だと思うけれど、是非とも導入して欲しいなと思います。そして企業だけでなく、個人個人にその考え方が浸透していくことで「うまくいかないこと」や「わからないこと」に対して柔軟に捉えられるようになっていくのではないかと思います。
アーティストの思考回路はもちろん個人差はあるけれど、たくさんのアーティストとお話をし、抽出して一般化されたその過程が私も興味深く、それをきっかけに私自身の思考回路がどうなっているのかも考えたくなりました。
また、私がアート思考を知ったとき、アートを“使う“という印象があって最初はあまりいい印象を抱いていなかったのですが、知るうちにその気持ちも無くなりました。
アート思考と幸福について
⑥の部分に関して、
「アーティストは幸福か」と聞かれると、「幸福な人もいるだろうけど私は幸福かと言われると何ともいえない…」と口籠もってしまうというか、答え方が難しいと感じます。幸せの意味を考えてしまうからです。しかし今回の話で言う、瞬間的な意味でのハッピーというより、継続的な意味を持つウェルビーイングには頷けると思いました。
自律的な、つまり自分を起点とした原動力からなる思考・行動で、何かしらの結果や経験を得て、そこからまた考察して次のフェーズへ向かっていくような。
つまり幸福度は、自分の意思で行動することで得られる充実度かなと感じました。
そこには失敗や偶然性も含まれていていると思うので、ハッピーとはちょっと違うなと感じていたのです。さらに、全てが自律的な思考・行動によって生まれる物事だから、失敗も許せる(自責するのではなく、事実を受け入れ新たな可能性を探ることができる)し、一旦の棚上げもできるのかなと思いました。
ちょっと思い出したこと
また少し脱線しますが、今これを書きながら2年前にTTTメンバーさんから聞いた「目標型と展開型」のお話しを思い出しました。
「目標型」は具体的な目標を掲げて、それを達成するためのステップを設定し、それに沿ってどんどん進んでいくような人のことをいいます。「展開型」は寄り道上等な人たちで、やりたいことはきちんとあって行動していくのですが、偶然の出会いやひらめきに身を任せながら進んでいくような人たちです。
どちらも自律的と言えますが、目標型の人と展開型の人とで少しアプローチが変わるのではないかと思うのです。アート思考はどちらかというと展開型の思考回路に近いと思うので、親和性が高いと思うのですが、目標型の人にとっては意味不明!と思われることもある気がします。
アート思考を「問題提起力」と捉えてタスクのように組み込むことで親和性を高められるのかもしれません。
それから、TTT立ち上げの頃にオシロの方にいただいた『U理論(第二版)』(著者:オットー・シャーマー、翻訳:中土井僚,由佐美加子)という本があるのですが、その思考プロセスともっちーのお話にあるアート思考(アーティスト思考)がとても近いと感じました。分厚い本で、少しずつ読んでいます。
もっちーに確認したところ、根っこは繋がっているとのことで、私としてはどのような差異があるかも気になるところです。
好き勝手に感想等々書いてしまいましたが、参加された皆さんもそれぞれが異なる受け止め方をされていて、また改めてお話ができたら面白そうですね!
長くなりましたが、以上振り返りブログでした!
以下は次回かんがえよう会のお知らせです。
◎次回告知◎
次回かんがえよう会は
6月19日(土)20時〜22時
初めての夜開催です!
テーマは「自分が見ている色は、人にも同じ色に見えるのか」
TTTメンバーのまよさんによる企画です。
脳科学や生理学、色彩心理学の視点に触れつつ
色についてあれこれ考えてみる時間です。
さらに、しゃべろう会Vol.1ゲストの佐藤周作さん(動物墨絵師)と
しゃべろう会Vol.6ゲストの菊地綾子さん(ペインター)にも
ご参加いただけることになりましたので、さらに多角的に
色のことを考えられそうですね!楽しみです。
かんがえよう会はメンバーのポイント消費によりご参加いただく招待制の形をとっていますので、ご興味のある方は、お知り合いのTTTメンバーにご連絡ください。
イベント詳細のpdfはこちら
ご参加お待ちしております!!
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The Thinking Time のご紹介
《こんな人に向いています》
考えを言葉にすること、何かを表現すること、表現者と関わること、他人の価値観に触れること、答えのない問いに向き合うこと、いろんな人に出会うこと、自分と向き合うこと、吉田結美の思考を覗くこと等々に興味のある方。
《こんなことができます》
関わること、考えることをテーマにした公式イベントへの無料参加や企画、吉田結美の「物思いブログ」を読んだりコメントしたりできるほか、ブログ機能で日記を書いたり思考整理をしたり、イベント機能で自分企画のイベントを立てたり、それらを外部へ公開することもできます。ご入会希望の方は「事前登録する」からお進みください🤲
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『しゃべろう会』とは
年4回、奇数月の土曜日に開催します。「関わる」を重視したイベントです。ゲストさんを招待し、そのゲストさんの価値観やこれまでの変遷に触れ、自身の価値観を揺らします。外部参加者も募ります(参加費あり)。昨年からリモートと現地のハイブリッドで開催しております。しゃべろう会参加者で年度の終わりに顔を合わせる『もっとしゃべろう会』も開催します!
◎しゃべろう会の振り返り(TTTブログ)
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『かんがえよう会』とは
(↑しゃべろう会の記録写真ですが、かんがえよう会をイメージしやすいので載せています)
年4回、偶数月の土曜日に開催します。「考える」を重視したイベント。一つのテーマについて色々な視点で考えていきます。結論を出すというより、さらに謎を深めて終わるのが常。こちらも外部参加者を募ります(招待制・参加費無料)。
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The Thinking Time主宰
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