こんにちは!
The Thinking  Time主宰の吉田結美です!


7月も終わりですが
TTTブログ6月号でございますm(_ _)m

今回は5月に開催したしゃべろう会Vol.9の振り返りをしていきたいと思います。記事の最後の方では次回しゃべろう会の告知もしていますので、ぜひ最後までお付き合いください!

さて、今回のしゃべろう会のゲストさんは
8mmFILM WORKSHOPの主催であり、カセットプレイヤーのオンラインショップCASSETTE CREATOR店主でもあり、モルタル方向性研究会代表でもある菅原正光さんです!

ちなみに本ブログのメイン画像は、イベントのために菅原さんが作ってくださった看板です。光ります!

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いろんな活動をされていますが、その根っこは繋がっていることがお話を聞いていく中でだんだんと見えてきました。それが、今回のテーマにも表れています。

しゃべろう会Vol.9のテーマは
『現代の時間の速度』

どんなことを考えておられるのか、またイベントの中でどんなお話が出てきたのかをご紹介していきたいと思います。




参加人数

参加者は私と菅原さんを合わせて9名でした!
710C764A-60DC-4E3F-A289-C20F680C1DEE.png 6.13 MB菅原さんのご自宅に人数制限をしてお邪魔しています。リモート参加の方は3名です。現地とリモートのハイブリットがだんだん形になってきていて参加しやすさは増しているなあと感じます。でもまだまだ方法はあると思うので、色々試しながら一番良い形を探っていきたいです。



全体の流れ

前半
菅原さんの活動のお話
・モルタル方向性研究会(当たり前からの脱却)
・CASSETTE  CREATOR(選択肢があること)
・8mm FILM WORKSHOP(動画の時代)

(休憩)

後半
・現代の時間の速度についておしゃべりする時間
・菅原さんが、自身を紐解く時間

こんな流れで進んでいきました。
ここからはお話の内容を少しずつご紹介していこうと思います。
 


モルタル方向性研究会|既成概念や「当たり前」からの脱却

モルタル方向性研究会は、モルタルの無機質なイメージを崩すためにできることを探る活動です。モルタルを使ったアクセサリーやペン立て、時計置きなどを制作し、販売されています。

モルタルとは、石灰を主成分としたセメントと砂と水を混ぜたもので、意外にも自然素材で驚きました。無機質で冷たく工業的というイメージは、団地などの公共物に使われているのを見る中で刷り込まれたものなのかもしれませんね。

既成概念や当たり前から脱却することで見えてくる、新しい可能性や景色を、菅原さんは生み出そうとしているのです。



CASSETTE  CREATOR|新しいモノがいいとは限らない・選択肢があること

「カセットプレーヤーは過去のものなのに未来のものに感じる」「カセットプレーヤー以外の何かをもたらしてくれそう」


菅原さんはカセットプレイヤーをヤフオクで購入し、修理・メンテナンスして販売されています。そして、昔のものをいいねと言うだけでなく、現代に合わせてブラッシュアップすることで、80年代のカルチャーデザインの魅力を音楽を介して新しいデザインとして伝えていきたいのだそうです。

カセットテープで音楽を提供するアーティストも最近見かけます。私もカセットプレイヤーを持っていないのに手元に何個かカセットがあり、聴きたいのにどうしようかなと困っているところでした。今度菅原さんに相談したいと思います。

そういえば巻き戻しという言葉はもうほとんど使われていない言葉で、今や「早戻し」になっています。テープが巻かれるから巻き戻し。言われるまで気が付きませんでした。確かに。私もVHS育ちなので、オンラインの動画でもついつい巻き戻しと言ってしまいます。




8mm FILM WORKSHOP|温故知新

若年層をターゲットにフィルムムービーを伝えていきたいという想いから開催されているワークショップです。ただ8mmフィルムカメラを手に取れるようにするだけでなく、行動をパッケージして提供したいとお話しされていました。【撮影をして→現像を待って→家で映写機を使って動画を観る】というワンセットです。

待っている間のウキウキとか、映写機できちんと観られた時の感動とか。
そういう過程も含めて体験してほしいのだそうです。

独学で身につけた修理の技術で、8mmフィルムカメラを使えるようにして、そして体験する場を用意するのは、とても手間のかかることだと思います。それでも行動に起こしている菅原さんからは、それだけ熱意が伝わってきました。

古いものを現代に合わせてアップデートしていく。プロダクトアウトを懐かしみながら、マーケットインしていく。今回のテーマである現代の時間の速度にも通じているお話でした。

※「プロダクトアウト」企業が自分たちのアイデアで商品を生み出すこと。新たな価値を生むが売れるまでの労力がかかる。「マーケットイン」消費者のニーズに合わせた商品を作ること。売れやすいが他社と似たり寄ったりになりやすい。




現代の時間の速度

現代の時間の速度は速いと思いますか?遅いと思いますか?

何を基準にするかによって変わってくるとは思うのですが、この問いに対して私は「速い」と思いました。流行はすぐに過ぎ去るし、私が流行の波になかなか乗れないからです。

「最近は社会に合理的な商品が増えている」
スマホ、動画や音楽のオンライン視聴サービス、システムキッチン、現代はそういったもので溢れかえっています。とても便利だし、きっと「もうこれがないと生活もままならない」というものも少なくないでしょう。

けれどそれって本当に便利なのでしょうか?というのがここでの問いかけでした。

例えば、TSUTAYAがレンタルサービスを一部の店舗のみ撤退しましたが、オンラインの動画視聴サービスで色々観れるからそこまで問題ないです。けれどやっぱり見られないものもあります。とは言っても結構、なくなってもなんとかなってる。というか、無いなら別にいいかという、用意されたものだけを消費するような思考回路になっている気がします。それならその程度の興味だったとも考えられますが、あまりにも受け身になっているのではないだろうかという会話がありました。


菅原さんは「調べてすぐにヒットするものに、私たちは慣れすぎている。でも、今買えないと思われているものも、選択すれば買えるのだ」と言います。


手の届く範囲でも、私はいいと思っています。けれど、知らずに存在しているいいものがたくさんあることを頭の隅にでもおいておくと、何か欲しいものができたときに動きやすくなるかもしれません。それを今回、教えていただいたように思います。




自分を紐解く|菅原正光さんという人


菅原さんが現在の考えに至るまで経てきたターニングポイントのお話でした。

学生時代の塾講師での出来事、20代の原子力発電所で感じたこと、モノの見方を変えてくれた人、そしてお父さんである菅原正輝さんの人望。あらゆる出会いと経験を経て現在の菅原さんが成り立っています。

「父のように人を大切にしたい」と菅原さんは言いました。イベント後にお話しした時には「自分の持っているもので人を助けたい」とも言っていました。

自分がいることで、少しでも新たな世界を知ってもらえるようにと奮闘する菅原さんを、これからも応援していきたいです。



今回のキーワード

規制概念/コンクリート/無機質/自然素材/目的/デザイン/価値観/見方を変える/土木/テトラポット/選択肢/合理的/サブカル/50年代/カセットプレイヤー/足つき冷蔵庫/60年代/ヤフオク/家電/買えないもの/選択/消費者/未来を感じさせるデザイン/合理的/ポカリ/ブラッシュアップ/敷居/流行廃り/プロダクトアウト/マーケットイン/付加価値/動画の時代/フィルムムービー/映写機/現像/待つ楽しさ/温故知新/修理/いきもの/エモさ/雑味/新しいもの/本当に便利なのか/ペンシル型/次へ次へ/時代の流れの速度//変化/物との時間/何が残っているだろうか/好きなこと/没頭体験/ミヒャエル・エンデのモモ/想像/技術/引きずられている/5G/エンジンとコンピューター/サブスク/入れ物/コントロール/塾講師/相手への態度/原子力発電所/当たり前はない/縁の内側と外側/見たいものを見る/父親/正しく輝いている人/マネージャー/


改めまして、菅原さん、参加者の皆様、本当にありがとうございました!今後も何かしらの形で関われたら嬉しいです!イベントにも、ぜひまた遊びにいらしてください🌸


以上、TTTブログ6月号でした!!


以降は次回イベントのお知らせとThe Thinking Timeとは何ぞやということを書いていますので、お時間ある方はぜひご覧ください^^



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次回イベントのお知らせ


次回イベントはかんがえよう会Vol.11です!
テーマは『「叱る」「叱られる」をかんがえよう 』です。

叱るとき、何を考えているのか
叱られるとき、何を思うのか
叱られないと、どう感じるのか

そういうことを参加者全員で考えていきます。

今回の企画はTTTメンバーではなく、外部の阿部花菜さんです。
さらにイベントは1ヶ月開けての2部制となっています。
1日目に考えたことを頭の隅に置きながら過ごし
2日目にもう一度考える時間を取ります。

1日のみ参加も可能ですが
以上のような組み立てをしているので
できれば両日ご参加いただきたいです^^


イベント詳細》

日時
1回目 | 8月4日(水)   20:00〜22:00
2回目 | 9月3日(金)   20:00〜22:00
※1日のみ参加も可能です。その場合、参加できない日の動画を共有することもできます◎

形式
オンライン(Zoom)
参加URLは前日夜にお知らせいたします。

定員
15名(現在6名のご予約をいただいております)

参加費
無料

参加方法
TTT主宰の吉田結美か、企画の阿部花菜さん、お知り合いのTTTメンバーにご連絡ください!

詳細はこちらからもご覧になれます
https://drive.google.com/file/d/1N2mFNFoksq--vrmVPajGo5j17LrvIWBg/view?usp=drivesdk


定員もございますのでご興味のある方はお早めにご連絡ください!!
ご参加お待ちしております✨


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The Thinking Time のご紹介 

『The Thinking Time』(通称TTT)とは『「考える」と「関わる」が「私」をつくる。』をメインテーマとする、会員制オンラインプラットフォームです。2019年に始動しました。「人や物事の関わり」をテーマに作家活動をする吉田結美(よしだゆうみ)が主宰を務め、考えることと関わることを軸にしたイベントの企画や、日々の気づきを記録する「物思いブログ」の投稿などをしています。毎月の会費はTTTウェブサイトやイベントの運営、吉田結美の作家活動に充てさせていただいております。

《こんな人に向いています》
考えを言葉にすること、何かを表現すること、表現者と関わること、他人の価値観に触れること、答えのない問いに向き合うこと、いろんな人に出会うこと、自分と向き合うこと、吉田結美の思考を覗くこと等々に興味のある方。

《こんなことができます》
関わること、考えることをテーマにした公式イベントへの無料参加や企画、吉田結美の「物思いブログ」を読んだりコメントしたりできるほか、ブログ機能で日記を書いたり思考整理をしたり、イベント機能で自分企画のイベントを立てたり、それらを外部へ公開することもできます。ご入会希望の方は「事前登録する」からお進みください🤲
こちらからも飛べます→ https://yuumiyoshida.com/join_us 




『しゃべろう会』とは
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 年4回、奇数月の土曜日に開催します。「関わる」を重視したイベントです。ゲストさんを招待し、そのゲストさんの価値観やこれまでの変遷に触れ、自身の価値観を揺らします。外部参加者も募ります(参加費あり)。昨年からリモートと現地のハイブリッドで開催しております。しゃべろう会参加者で年度の終わりに顔を合わせる『もっとしゃべろう会』も開催します!

◎しゃべろう会の振り返り(TTTブログ)
Vol.5→ https://yuumiyoshida.com/blogs/84df0309c9c9
Vol.6→ https://yuumiyoshida.com/blogs/34151f38ae2e
Vol.7→ https://yuumiyoshida.com/blogs/3094c6a08535
Vol.8→ https://yuumiyoshida.com/blogs/a43d0e2df380


『かんがえよう会』とは 
B558165E-90B8-4AD8-85AA-41A84996FDEF.jpeg 395.4 KB↑しゃべろう会の画像ですが、かんがえよう会に近いので使用しています。
年4回、偶数月の土曜日に開催します。「考える」を重視したイベント。一つのテーマについて色々な視点で考えていきます。結論を出すというより、さらに謎を深めて終わるのが常。こちらも外部参加者を募ります(招待制・参加費無料)。

◎かんがえよう会の振り返り(TTTブログ)
Vol.5→ https://yuumiyoshida.com/blogs/c89fc7b87501
Vol.6→ https://yuumiyoshida.com/blogs/b57b1fa2aeaf
Vol.8→ https://yuumiyoshida.com/blogs/ec25399a784b
Vol.9→ https://yuumiyoshida.com/blogs/8e626ab51cec  

⭐︎他にも無料公開中のTTTブログもありますのでぜひご覧ください!
⭐︎最後までご覧いただきましてありがとうございます!!


The Thinking Time主宰
吉田結美