こんにちは!
TTT主催の吉田結美です。
TTTブログ9月号は、8月のかんがえよう会のレポートです!次回のお知らせもしているので、ぜひ最後までご覧ください🌸
かんがえよう会Vol.7のテーマは
「子供が計算できない感覚を味わう」でした。
今回はTTTメンバーの物理教師であるこうへいくんが企画してくれました!
計算できない感覚を味わう…?どういうこと?
吉田も最初にこの企画を聞いた時、頭に「?」が浮かび、いったいどんな経験になるのだろうと首を傾げつつ、わくわくして当日を迎えました。
イベント当日、何をやったかと言いますと、参加者は5進法で数え、5進法で計算をしました。
5進法は0,1,2,3,4だけの世界。
5がない世界です。
さて、4の次は何が来るでしょう?
私たちは生まれた時から
10進法の世界で育ってきました。
4の次は5、2足す3は5。
それが当たり前。
当然のこと。
🍎🍎+🍎🍎🍎=🍎🍎🍎🍎🍎
上の式を数字にしたら
2 + 3 = 5
これも当然のこと。
でも五進法の世界だと、これは誤り。
私たちは10進法の数字の概念を生活の中で、そして小学校で計算を徹底的に刷り込まれます。逆を言えば『10進法(の概念と計算)を刷り込まれる前の世界』に、最初は私たちも居たということです。
初めて数字に、計算に触れる時、それは全く知らない世界に触れる瞬間。
目に見えるものは無数の光の粒ではなく、触ることのできるものだと初めて認識する赤ちゃんのように。それを体感するワークショップでした。
5進法の2×3の答え、パッとわかります?
10進法なら6ですよね。でも答えが6だと分かるのは、九九を「暗記」しているからです。だから5進法だとパッと答えが出てきません。
数字の概念も、計算も、ある程度の型を記憶しているからできるのだそうです。
初めて計算に触れる小学生は
その記憶から始めるのです。大人から見れば簡単なことでも、大きな大きな難関なのです。
子供たちの世界は毎日、目まぐるしいスピードで変化しているのですね。私も某美術予備校で講師をしているので、生徒が分からないことやできないことに対して、考え方を変えたりもっと今よりできることがあるなと思いました。
知らない世界に触れる衝撃と混乱は、視点を変えるきっかけになりますね。企画をしてくれたこうへいくん、参加者の皆さん、ありがとうございました!!
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次回かんがえよう会は、10月10日(土)
テーマは『絵文字について考える』です!
絵文字って、相手から送られてきたときに違和感があったり、送るときに迷ったりしませんか?
😭😊😄☺️🤣😫🤯
✨💡🍎💦🌸🤲🙌
自分や自分以外の人がどういう感覚で、どういう基準で絵文字を選んだり使ったりするのか、不便に思ったことはないか、そういうことを話し合います。
疑問を解決するというよりむしろ深めていく時間になるかと思います。楽しみです!
The Thinking Time・かんがえよう会について
The Thinking Timeは「考えると関わるが私を作る」がテーマの会員制オンラインプラットフォームです。そのテーマのもとに様々な目的や理由を持ったメンバーが集まっています。
メインイベントとして『しゃべろう会』『かんがえよう会』を開催しており、かんがえよう会についてはテーマの「考える」部分を軸にしたイベントになっています。
かんがえよう会は、メンバーがTTTサイト内でのポイントを消費して参加者を招待できる仕様のため、しゃべろう会と異なり参加費がかかりません。
ご興味あればぜひお声がけください^^
TTT主宰 吉田結美